服部英雄『蒙古襲来と神風』

これも昨日の忘年会でオススメしてもらった一冊。

先週ちょうど蒙古襲来について授業をしたばかりだったので、知識を深めるために手に取った。

 

本著では全体的に従来の蒙古襲来に対する歴史観を批判しながら進んでいく。

 

まず元軍が日本を襲撃した目的について。そもそも海外との交易自体、国内で得られないもの(不足しているもの)を手に入れることを目的とする場合が多い。かつて日宋貿易においては、日本は宋銭を得るために、宋は日本から硫黄を得るために貿易をしていた。しかし、日本から輸出されていた硫黄は大陸での戦争の引き金にもなっていた。硫黄は火薬の材料にもなる。宋にとっては貴重な軍事資源になり、敵国にとっては脅威になる。

 

元の支配における最終目標である宋の支配だと著者は言う。そこで宋軍の戦力向上に一役買っている日本の硫黄輸出を食い止める必要がある。また、日本を属国とすることで硫黄を手に入れることができれば元の勢力拡大の後押しとなりうる。

つまり蒙古襲来の本質は資源戦争だったのだと著者は示している。

 

このような感じで社会情勢と時代の推移を関連づけて記述されている点がとても魅力的。ただ、インプットとアウトプットのしすぎで頭が痛くなってきたのでこの辺で終えようと思う。笑

 

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